上の写真はメスのミヤマクワガタ。ちなみにオスは下の写真です。
このオスは2018年の夏、桂坂の山の辺公園でみつけました。みつけたときには地面の草地にいたのを拾ってこのようにクヌギの木に止まらせて写真撮影しましたので、もう寿命が尽きる直前の個体だったのかもしれません。少々「やらせ」撮影のこのオスを見ると、頭の横がエラが張ったようになっているのが分かるでしょう。これがミヤマクワガタのオスの特徴です。
ミヤマクワガタはかつて昆虫少年の憧れの虫でした。きっと今もそうなのかもしれません。滅多に見つからないから希少性が高いんです。
やや小ぶりで褐色でツヤツヤのノコギリクワガタはもっとポピュラーな存在で、こちらも見つけると歓声をあげたのですが、ミヤマクワガタは探せど探せど私の少年時代には一匹も発見することができませんでした。それが桂坂で見つかるとは、それにオスもメスもペアで見つかるということは、ひょっとしてミヤマクワガタの生息地が深い山奥から住宅地に向かって広がっているのかも??しれないです。
生き物界にはときどきこのような生息地の拡大があるようで、この図鑑にも登場している鳥の仲間のイソヒヨドリは20年ぐらい前までは海の近くに生息していましたが、それが内陸へと住む場所を広げてきたのですね。ハヤブサもビルや橋に巣をつくることがあるそうです。
だからミヤマクワガタの生息地もひょっとしたら変わってきていて、何年か経ったら珍しくもないクワガタになってしまうかも・・・とちょっと心配になるのでした。
もしかしたら桂坂が山奥?ってことかもしれないですね。
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