ウスイロギンモンシャチホコ

「ウスイロギンモンシャチホコ」と聞いてすぐ「これは蛾!」と答えられる人は昆虫検定でとっても良い成績を収められるのではないか!?と思います。

ふつうの人ならお城の屋根に載っているシャチホコの種類のことかな??なんて。。

ウスイロギンモンシャチホコは、シャチホコ蛾の仲間です。シャチホコ蛾はさまざまな形の蛾がいます。その名前の由来は幼虫がヘンにグロテスクな体形をしていて、背中を反らせたその形が、あのお城の屋根のシャチホコにソックリだからシャチホコガと言われています。

ちなみに昆虫の名前はチョウとかガとかの苗字みたいな部分が無くて、いきなりシャチホコみたいな名前だけで呼ばれるものは少なくありません。スズメガの仲間もキイロスズメなど苗字が無くて、いきなり名前だけの呼び名はたくさんあります。

さらにシャチホコで有名な「使い方」は、幼虫の糞がお茶にして美味しくいただける♪、なんていう種類もいます。モンクロシャチホコは黒い幼虫の体に白い毛が生えている見るからに美味しくなさそうな毛虫なのですが、この幼虫は桜などの葉を食べ、その風味豊かな味を糞に凝縮させて出すらしくて、それを集めて熱い湯をそそぐと実にまろかやなお味!だそうです。私もまだ試したことがありませんので、誰か試してみて欲しいな!と思います。

さて、ウスイロギンモンシャチホコは、よく詳細を観察すると頭に鶏冠のような毛が立っていたり、尻尾にも二股に別れた鳥の尾羽みたいなものがついています。なかなか毛深いですが、ちゃんとセットされているような床屋帰りみたいな毛並みが美しい蛾であることが分かると思います。

お口は、ありません。成虫は何も食べないで、体の中に幼虫時代に貯えた栄養で生きているだけなので、それを使い果たすと死んでしまいます。だけど寿命の短い昆虫の親はその方が食事にかかる時間を節約して、それだけ長く子孫繁栄のための婚活ができるから理にかなった良い方法なのかもしてませんね。ものは考えようという感じでしょうか。

人間でも朝飯ガッツリ食ってランチ食わずに仕事しまくるタイプの人が、たまにいるそうですから、こういう人はウスイロギンモンシャチホコ系のヒトと言えるのかもしれないですね!

京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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