ナミハナアブ

よく見る、ほんとうによくお目にかかるハナアブだから珍しくもないので並のハナアブ「ナミハナアブ」と名前が付いたんでしょう。本人さんはこんな無味乾燥な名前じゃなくてもうちょっと気が利いた名前が欲しかっただろうに、と少し同情します。

子ども達はこのナミハナアブとミツバチの区別を体得していない人が割と多いようで、花にこのアブが止まっていると怖がって手を出しません。そこがこれらハナアブの擬態作戦、しかも多くの子ども達に効果が発揮されているから、まさしく成功!

でも私は事ある毎に、ナミハナアブとミツバチの見分け方を伝授しているんです。

ナミハナアブをはじめハナアブは蜂ではなくて蝿の親戚です。だから体つきは蝿と同じ感じでずんぐりした体形をしています。

一方ミツバチは腰が見事にセクシーにくびれているから、腰つきを見たら一発で分かるよ!と教えるんですが、子ども達は「腰のくびれ」が何のこっちゃかよく分からないよう。たぶんもっと大人になったら「セクシーな腰つきがミツバチで、そうでなかったら・・・」が通じると思うけど。

見分け方が分かったら、捕まえ方を伝授します。

ハナアブの特にナミハナアブの捕まえ方は簡単で、花に頭を突っ込んでミツやら花粉を舐めているハナアブの後ろから人差し指と親指でそっとつまめばもう捕獲。それだけノンビリした性格なんだと思います。こんなノンビリ性格でも種を保存できているのは、やっぱりミツバチに似た擬態の効果がすごく高くて、襲われないからなのでしょうか?


京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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