↑キマダラカメムシの幼虫。
このキマダラカメムシは、日本で一番大きなカメムシなのだそうだ。
たぶんそのほかに「日本で一番”悩ましいカメムシ”」ではないかと思います。
カメムシという生き物は日本では嫌われ者として名を馳せていまして、誰もが口をそろえてカメムシを指さして「あ゛ああああ・・カメムシがいる! 何とかして!・・・」とか言うと思います。実際あのニオイは強烈で、慣れると案外平気になれるのですが、この嫌なニオイゆえにカメムシは嫌われ者なわけなのです。ニオイなしなかったらここまで嫌われる虫ではないでしょう。カメムシの親戚にあたるセミはこんな嫌われ方はされていないと思います。
さて、キマダラカメムシが日本一悩ましいと書いた理由は、すっごく「美しい!」からです。
この虫を見つけた人は、きっと「まあ綺麗な虫!なんていう虫なのかしら」と近づいて行き、他の誰かが「あ!それカメムシよ!」という言葉を合図にのけ反って絶句することになってしまうでしょう。誘惑しておきながら失望させられる、そういう悩ましさを秘めた虫でなないでしょうか。
でもカメムシっていう虫は、武器のニオイを持っているから威風堂々としていて、滅多に慌てず、いつも静々と葉や幹を歩いています。特にキマダラカメムシは大きいので、6本脚をどんな具合に動かして虫は歩いているのだろう?的観察には持って来い!の昆虫でしょう。
丁寧に扱ってあげればニオイも出さず、出されてしまったら、自分はまだ虫の扱いに修行が足らないということになるので、虫を愛する人はぜひこのキマダラカメムシで虫の飼い方を練習なさったらいかがでしょうか。
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