ナシイラガ

前回に引き続きイラガの一種、ナシイラガです。

この黄色い姿がドクガによく似ていますが、ナシイラガの方はまゆと成虫には毒がありません。しかしドクガによく似ているし、パッと見ていったいドクガなのかナシイラガなのか一発で分かる人は少ないと思うので、こういう形の蛾は触らないようにしたほうがいいでしょう。

成虫の蛾は写真のようですが、幼虫はイモムシや毛虫というより、薄緑色のピカチュウみたいな感じの虫です。

体に角が6本生えていて、よく見ると毛も生えています。これに触れると電気が走ったように衝撃の痛さなのですね。

イラガの幼虫は角の有り無しはありますが、だいたい寸詰まりの体長の短い緑色のイモムシまたは毛虫です。この幼虫はふだんは木の葉にいますが、風で地面に落ちていることがあります。

ある日ウチの犬が子犬の頃、散歩していたら急に「ギャイン!!」と吠えてびっこ引き始めました。そのときは足を石にぶつけたのかと思いましたが、その後ずっと右前足を上げて家の中を歩いているのでした。子犬の足裏はまだ柔らかいので、たぶんこの足でイラガの幼虫の地面に落ちたやつを踏んだのでしょう。

そんな具合にイラガの幼虫は風の拭く日に時として木から落ちてくることがあることを知っておいた方がいいと思います。桂坂では街路樹にケヤキやモミジバフウが植えられていまして、これにイラガの幼虫がつくことがあります。だから風の拭く日に街路樹の下の歩道を歩くときには、襟元から風にあおられたイラガの幼虫が入ってくるかも!?って、思いながら用心しながら歩くことをお薦めしたいと思います。


京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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