蝶は「ベツに・・・」なのに「蛾」と聞いただけで鳥肌が立つほど「キライぃ!!!」と感じる人は多くいるようです。
私の妹も幼い頃にそのような症状?で、
ある日、庭に面した縁側でガリガリくんみたいなアイスキャンデーを食べる妹が突然「ギャー!!!」と奇声を発し、さらにそのとき咥えていたアイスキャンデーを喉に押し込んでしまったらしく「ギャー」の次は「オエッ!!」となって床に転がりつつも、必死に部屋に逃げ込んで来るのを目にしました。
いったい何が起こったのかと、口からアイスキャンデーを吐き出した妹が語るには「ああ・・・あそこに、オオミズアオがいる・・・」と指さす先に、あの怪しくも薄青色にまるで幽霊のようにモミジの枝先から垂れ下がるオオミズアオの姿・・・
なるほど、これは薄気味悪いわ!、と思わず兄の私もそう思いました。
当時は東京に住んでいましたから、高尾山にハイキングに行ったときぐらいしかこんな大型の蛾を見る出会いの場が無かったのですが、意外にもオオミズアオは、住宅街でも幽霊のように普段は見えないのに、時として期待ぜずとも突然その幽雅な姿を遺憾なく披露してくれることがある蛾なのです。
なぜオオミズアオは山奥でもない住宅街に出没しているのか?
この理由は、庭に紅葉の木を植えることを喜ぶ市民が多いからだと思われます。
オオミズアオはモミジを含めてカエデが幼虫の餌となるので、モミジを探して毎夜幽霊のように青白くヒラヒラと家のお庭に舞い寄ってくるという感じなのですね。
だからオオミズアオに会ってみたいと思う人は、ぜひお庭にモミジを植えてみるといいでしょう。
桂坂では緑道や公園、それに各家のお庭にもモミジはいっぱいありますから、普段気づかないかもしれないけど、オオミズアオはけっこういっぱいいるのではないかと思います。
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