ナミテントウ

↑幼虫


     テントウムシちゃんダークサイド物語

さあ、今日のお話しは怖いですよ。あのかわいい可愛いテントウムシちゃんは、実は毒入りの血を吐くオオカミだったなんて・・・

テントウムシのあの可愛らしい姿、まんまるな体に色とりどりの衣装をまとうテントウムシ、特にナミテントウムシは同じ一種類なのに衣装が違うおしゃれな昆虫っぽく見えるのだけど、コレちゃんとした「俺を甘くみるなよ!」という脅しのサインなのですね。

この可愛らしいけど派手で目立つテントウムシの衣装は、警戒色というものです。よく目立つようにして、俺を攻撃したらマズイことになるんだぞ!と食べようと狙う小鳥に警告しているのですね。もし小鳥がテントウムシを食べると、体の中にある苦い苦い成分の毒が小鳥のお口いっぱいに広がって「わ!不味い!マズイことになってしもた・・・」と後悔するってわけなんです。

あの苦くて不味い毒の成分はテントウムシちゃんの血液の風味なんです。

しかもこの毒入り血液は、人間の子どもがテントウムシちゃんを「あ!可愛い」って捕まえたときにも体から出すんです。黄色い色した液で、テントウムシが捕まってヤバイ!と焦ったときに血圧がグッと上昇して、脚のところから黄色い血を噴き出して、人間の子どもは手についた黄色い汁見てビックリして、もうそれ以降二度とテントウムシを見ても捕まえなくなる、そういう人間の学習効果を知っての仕打ちなんですね。

ナミテントウムシの食べ物はアブラムシ。

アブラムシはアリマキとも言い、漢字では蟻牧と書きます。つまり蟻の家畜の牛みたいなものがアブラムシ。実際アブラムシは蟻に体から甘い汁を出して与えて、その代わりに天敵から守ってもらうんです。そういう蟻が大事にしている牛さんを襲って食べるのだから、もうこの時点でテントウムシは実はオオカミだったと、そういうことなんです。

どうですかみなさん、こういうわけで可愛いかわいいテントウムシちゃんのもう一面の姿は、恐ろしくも血を吐くオオカミの姿。怖いですね!身震いしますね!

では今日のお話しはこのへんで、さよなら、サヨナラ、さよなら。。

京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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