ナミアゲハ


↑ナミアゲハの幼虫

ナミアゲハの幼虫の可愛らしさはパチッと大きなクリクリのお目目模様にあります!
私はそう思いますが、これを怖いとか気持ち悪いとか思う方々もきっといるでしょうね。でもナミアゲハの気持ち的には『きっとこの目玉模様で相手は怖いと思って私を恐れてくれるはず!』と期待しているのです。この目玉模様はヘビを連想させて敵をビビらせて撃退する。そういう防御のための模様なんです。決してあのクリクリのお目目はホンモノのお目目ではありません。

でももし、ヘビのお目目作戦でも相手は怯まず、果敢に攻撃してきたらどうするんだろう?読者の中にはそう心配してしまう人もいらっしゃるでしょう。

でも大丈夫!
ナミアゲハをはじめ他のアゲハ蝶の仲間の幼虫は「臭角」という秘密兵器を頭の後ろからニュッと出して、しかもその臭角からはとっても臭いニオイをそこらじゅうに振りまくもんだから、敵はこのニオイにおののき「あ!これはヤバ!!」って退散してしまう、という寸法なんです。

確かにあの臭角から発せられるニオイは強い柑橘系のニオイがします。しかも幼虫はその臭角を頭を反らして捕まえようとする敵にニオイを擦り付けようとするんです。その黄色い角が皮膚につくと、さすがの昆虫少年の私も、こりゃあとで水膨れができやしないかとびっくらこくのでした。そうやってアゲハの幼虫たちは昆虫少年も撃退するの・・・かと思ったら、私はその幼虫を何匹も捕まえてはビンに入れて、サンショウの葉っぱを餌に入れて、自室の机の上に並べて飼っていました。宿題をするときも、朝起きるときも、いつもナミアゲハの幼虫と一緒!

いつも幼虫の様子を観察していました。

あるとき、いつものようにナミアゲハの幼虫がサンショウの葉っぱを食べていました。幼虫が大きくなると葉っぱをモリモリ食べます。だからついに食べる葉っぱの最後の一枚を食べちゃったのですね。その直後の幼虫の行動は・・・

頭の後ろから黄色い臭角をニュッと突き出したのです。

ふつう上述のように敵に襲われたときに臭角を出すと言うのが定説ですが、私はその様子を観察して「幼虫が不満を感じたときにも腹をたてて臭角を出すのではないか??」と仮説を抱きました。それ以来気になってまた再現試験をしたいなぁとおもいつつ、もう数十年が過ぎ、まだ確かめきれていません。

この続きは・・・いつになったら確かめることができることやら。。

京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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