ワスレナグモ

↑庭いじりをしていて、誤って掘り出してしまった巣。ティッシュかと思った。


ワスレナグモはジグモと体のカタチが似ているし、どちらも地面に穴を明けて住んでいます。

知名度はジグモの方が圧倒的に高くて、虫に興味がある人でもワスレナグモを見たら「あジグモ(地蜘蛛)がいるよ!」と思うかもしれないです。なかなか見分けることが難しいワスレナグモさんです。

上述の写真は庭いじりをしていたら巣が出てきました、と書いてあるように、巣は庭の真ん中あたりにありました。これがワスレナグモの特徴で、庭の真ん中に蓋が無い穴の中に巣を作って住んでいたら、ジグモではない、と判断できます。

ジグモの巣は家の土台のコンクリート壁や、木の根元などに地面の中から伸びた薄汚く埃で汚れたティッシュのストローのようなものが目印になります。こんな場所でそういう巣を見つけたら、たぶんそれはジグモです。

ジグモは獲物が近づくと薄汚く埃で汚れたティッシュのストローの中から現れて捕まえ、巣に持ち帰るのですが、ワスレナグモは地面に明いた穴から出てきて、持ち前の大きな牙を振りかざしてダンゴムシやコオロギなどの獲物に一瞬で襲い掛かり、穴に引きずり込む方法で狩りをするようです。でもワスレナグモは準絶滅危惧種なので、なかなか見つからないから獲物を狩りするシーンはさらに出会いにくいでしょう。YouTube動画ではこのレアなワスレナグモの狩りのシーンがいくつもアップされて観ることができます。

ワスレナグモの他に、植物の花にもワスレナグサがあります。この花の名の由来は悲しくもロマンチックなものなので、もしかしたらワスレナグモの名前の由来もロマンチックかと思ったら、単にこのクモがあまり発見されない種だったので、見かけない日が続いてしまって忘れちゃったから、もう忘れないようにしよう!と思ってこう名付けたらしいです。

だからあんまりロマンチックではないのですが、ま、いいか。

京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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