タイワンタケクマバチ

近年「タイワンなんとか」という名前のついた動物も植物も日本ではグッと増えました。まさに台湾ブームといった感じです。

今日のタイワンタケクマバチもそのブームに乗った?一種ですが、台湾からのお客さんが大勢日本にやって来るインバウンドブームとは違って、台湾から来た生きものが日本でちゃんと生きつないでいけるようになった、つまり日本の気候の温暖化して台湾暮らしだった暖かいところでしか繁殖できなかった生きもの達が主に日本の寒かったはずの冬を乗り越えられるようになったのが理由のひとつと言っていいのです・・・と書いたのですが、共同執筆している方に「これちょっと違う!」と指摘がありましたので、文章を一部訂正しました。

日本で見つかるタイワンタケクマバチはどうも中国から日本にやってきたもの、という証拠があるとのことです。このハチには寄生するダニがついていることがありますが、このダニの遺伝子のDNAを調べたら中国産のダニと一致したとあります。

参考資料
↓↓↓
111 タイワンタケクマバチ Xylocopa tranquebarorum - 愛知県

なので以下の文章も修文を加えました(2020.06.16)

タイワンタケクマバチは輸入した竹製品の、その竹の筒の中に入って日本にやって来たらしいのです。こういう手段で生きものはいろんな国に海を越えて出て行き、場合によっては住み着いてしまうのです。それが外来生物の常套移動手段で、大昔からこの手口は変わっていません。外来種が繁殖しているのは、貿易なんかで移動し易くなったというより、移動先で住んで繁殖もできる気候になったから、というのの方が影響が大きいでしょう。

タイワンタケクマバチは上述のように竹ばかりではなくて、ホースの中にも住んでしまうと書いてあるように、いろんな筒に入って巣を作ってしまいます。

以前、お隣さんのガレージで、そこの奥様が「バイクがなぁ・・・エンジンかからへんのぉ~、どないしよ-・・・」と嘆いていました。私が手伝ってエンジンかけようとしましたが結局エンジンはウンともスンともかかりません。

どうしたんだろう??といろいろ見てみたら、排気管の出口に蓋をしたように何か詰まっていました。

「なんかここに詰まってますよ!ほら」と奥さんに見せたら「エェー!!なんやコレ、知らんでぇ」と原因が分かりません。それ以上どうしようもできなくて、その後バイクはバイク屋さんに運ばれて分解点検されたようなのですが・・・後日奥さんから、

「あのバイクの排気管の中からな、ハチの幼虫ぎょうさん出てきたんやて!」と言っていました。

この幼虫の生みの親は何バチかは分からず仕舞でしたが、もしかしたらタイワンタケクマバチだったのかもしれません。


京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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