シミという動物は原始的な昆虫なのです。
それは小学生のときに親に買ってもらった昆虫図鑑の後ろの方にあった、昆虫の進化の挿絵にそう書いてあったので知りました。
今もその絵に納得できていないのですが、なんでも昆虫の元祖はムカシアミバネムシというゴキブリのご先祖で、それはそれは恐ろしいカタチで、6枚翅を持ち、1メートルもあったという驚きの昆虫の絵がそこには描いてあり、さらにムカシアミバネムシより古い昆虫の仲間としてシミとガロアムシという奇妙なカタチの生き物が描かれていました。
シミとガロアムシ、この二種類の生き物の会ってみたいとおもいつつも、まだその念願を果たせていない私なのです。
シミは本とか着物を食べてしまう人間には悪い虫なのですが、ムカシアミバネムシが生きていた太古の時代には本も着物もありませんでしたから、食生活の上では、今トレンドの「新しい生活様式」をいち早く取り入れたパイオニア的存在なのかも知れません。
ちなみにシミに本を食われると、本のページに穴が明くのではなくて、表面を薄く削るように食われるので、文字が読めなくなってしまうのだそうです。文字という情報を食う虫と言えないこともないかも?ですね。しかしアフターコロナにデジタル化が一層進めば文字も食えずにさすがのシミも衰退の一途を辿るかもしれません。
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