チョウセンカマキリ

チョウセンカマキリは朝鮮半島から渡って来た外来種、ではなくて日本在来種だというのが今のところの合意事項なようです。分布が朝鮮半島から日本列島に至るので、そうならニホンカマキリとかヤマトカマキリでもいいやんか、という人もいると思います。多分。

私は知りませんでしたが、カマキリといえばこのチョウセンカマキリのことをいうらしいですね。ぜひここでチョウセンカマキリは日本在来種だということを分かっていただいて、昨今流行っている?外来種駆除のとばっちりをチョウセンカマキリにまで及ばないようにお願いします。

私個人的には、外来種もすべて問題なのではなくて、人が関わって生態系を壊しそうなぐらい増えすぎてしまった種は、たとえ在来種でも、外来種も節度ある駆除が必要だと思います。

さて、カマキリには最近分かった興味あるお話しがあります。
カマキリは他の昆虫と違って左右上下によく動ける頭がついています。首の部分がすごく細くて、ここを支点にくりくりと犬や猫のように首を動かし、横からそっと近づくと、こっちを見るんです。トンボのように大きな緑色の目には、なんか小さい黒い瞳のような点があって、それでこっちを直視しているようで、視線が合うってわけなんです。

この目は夜になるとなぜか全部が黒くなってしまうから怖い感じになるし、捕まえて乱暴に扱うと、よく動く頭がポロッともげてしまい、頭の無いカマキリになると・・・もっと怖いです。

脱線したので、カマキリの目に話しをもどします。
カマキリの目は複眼という光を感じるセンサーが多数集まった構造をしており、これは蝶やトンボやカブトムシも同じも複眼を持っています。複眼を持つ昆虫は明るさだけでなく物の形も分かるらしいです。しかしカマキリだけは蝶やトンボ、カブトムシには不可能な遠近感が分かる!っていうことが最近発見されたらしいです。つまり形だけでなくて3次元の立体がわかるんです!

立体の認識は高等動物でしかできない高度な情報処理が必要だと思われていましたが、それよりも簡単な仕組みで遠近感が分かということなので、これを研究すれば光学機器に応用できるのではないかと、研究が進んでいるという話しがあります。

私は幼少の頃は昆虫少年で、ヒマさえあれば虫を求めて近所の空地を放浪していました。それを見かねた母は激しく私の昆虫放浪を禁じましたが、あのとき「ぼくは将来に昆虫を研究して最先端技術を開発したいんだ、だからその題材を今さがしている!」と言えば母は許してくれたか、どうか??




京都市桂坂 動物図鑑

京都市西京区桂坂で見つけた動物を紹介します。

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