キリギリスといえば・・・
あの有名な「アリとキリギリス」のお話を思い出します。
子どもの頃、絵本で、夏は「コセコセと働くばっかりのヤツら」と餌集めに精を出すアリをバイオリン弾いて遊んでばかりのキリギリスがバカにしていたら、冬になって餌が無くなってしかたなくアリの一家に物乞いするしかなくなった哀れなキリギリス、って荒すぎるあらすじを思い出しながら「働き者にならなきゃそのうちこうなっちゃうからね!」とやさしく母に諭された、そういう私にとっては今は亡き母の思い出いっぱいのお話です。
実際、アリがそのとき食べ物をキリギリスに恵んであげたかどうか、私はもう覚えていません。いったいアリ達はどんな食べ物を巣の中の倉庫に持っていたんでしょうか?
ところでキリギリスは実は葉っぱを食べているんじゃなくて、他の昆虫を食べる肉食系なんです。トノサマバッタそっくりだから、キリギリスを飼うときに葉っぱばっかり飼育ケースに入れていたら、冬が来なくてもキリギリスは飢え死にしてしまうから、ここのところ、昆虫少年・昆虫女子の方々はよく覚えておきたいポイントなんです。
そういえば子どもの頃に買ってバイブルみたいに読んでいた生き物の飼い方の本に、コオロギや、確かキリギリスも、カツオブシを餌にあげると長い間生きてよく鳴いてくれる、と確か書いてありました。
キリギリスにアリ達が食べ物を恵んであげたのかどうか知らないけれど、もし恵んであげたとしたら夏の間にせっせと働いて巣の中に運び込んだセミの死骸の解体したの、なんかを「これどーぞ」って差し上げたのでしょうね。キリギリスはそれ食べられたはずです。
そうしてキリギリスは冬ごもり中のヒマ~なアリ達にバイオリンを弾いて楽しませたのさ、っていうお話が、最新版「アリとキリギリス」のおはなしとして編集されているそうです。
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