大和という冠がついた立派な名前の、ありふれた蝶です、ヤマトシジミは。でもネットで検索するときには「チョウ」をつけてヤマトシジミチョウと打った方がいいですよ。じゃないとお味噌汁の具にするあのシジミ貝のヤマトシジミがたくさんヒットして、ヤマトシジミの砂抜きの方法など蝶に関係ない話題で持ち切りになってしまいますよ。
ヤマトシジミの幼虫は写真に写っているようにカタバミの葉を食べて成長します。だから幼虫は地面の近くに住んでいるもんで他の虫やクモなどの敵も多いハズ。そこでヤマトシジミをはじめシジミチョウの仲間はアリをガードマンに雇うことに決めたようです。アリたちの強いアゴと集団的防衛力に期待して幼虫を守ってもらうのですね。その代わりにシジミチョウの幼虫はお尻から甘い(と言われている)蜜みたいな液体をアリに報酬として渡す。こういう関係があるそうです。
そうして親になったヤマトシジミを、よく見ると、葉に翅を揃えてとまった姿は胸を張って堂々とし、顔は少しポケモン風のかわいいけど凛々しい見栄えの蝶なんです。
この姿だったら「大和」の冠をつけていても似合いますね。
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